こんにちは。寄り道キャリアデザインの運営者です。
最近、多くの職場で障害者雇用が進んでいますが、その一方で「障害者雇用の周りが大変」という声を耳にすることが本当に増えましたね。
この記事に辿り着いた方も、もしかすると現場でギリギリの精神状態で踏ん張っている一人かもしれません。
私はこれまで多くの就労支援の現場を見てきましたが、この問題は決して現場のワガママではなく、組織としての構造的な課題が原因であることがほとんどです。
私は就労継続支援A型の元施設長です。
数多くの利用者さんを新しい職場への転職を支援してきました。その経験を元に本記事を書いているので、信頼性は一定程度あるかと思います。
この記事では、現場がなぜ疲弊してしまうのか、その「大変さ」の正体を深掘りしつつ、皆さんが自分らしく、そして無理なく働ける環境を見つけるためのヒントを詳しく解説していきます。
- 障害者雇用において周囲の従業員が抱える「時間的・精神的」な負担の実態
- 合理的配慮の義務化に伴う「過重な負担」の法的・客観的な境界線
- 現場の疲弊を解消するための業務切り出しの具体的なステップと成功事例
- 大手企業への転職や専門エージェントを活用した、持続可能な働き方の提案
Kもし手帳を持っている人で「周りが大変」なのでは?と少しでも感じている人は安心してほしいです。企業も覚悟を決めて障がい者雇用を実施しています。
迷惑はお互いかけて当たり前です。もちろん、社会人として不適切な行動はNGですが、不安にならずに新しい職場に飛び込んでほしいです。


障害者雇用で周りが大変と感じる現場の疲弊と要因


障害者雇用が推進されるのは素晴らしいことですが、受け入れ態勢が整わないままスタートすると、現場に大きな歪みが生じます。
ここでは、周囲のメンバーがどのような点に「大変さ」を感じているのか、その核心に迫ります。
現場従業員が辞めたいと感じる疲弊の実態
障害者雇用の現場において、周囲のメンバーが「もう辞めたい」とまで追い詰められる最大の要因は、「サポート業務の属人化」にあります。
本来の業務で100%の力を出し切っているところに、さらに障害のある従業員への教育やフォローが上乗せされるため、特定の社員にのみ負荷が集中してしまうのです。
【現場のリアル】
例えば、自身のタスクをこなしながら、数分おきに発生する質問に答えたり、ミスのリカバリーに追われたりする日々が続くとどうなるでしょうか。本来の業務が進まず、結果としてサービス残業や休日出勤を余儀なくされるケースも少なくありません。
このような状況下では、周囲の社員は「なぜ自分だけがこんなに苦労しなければならないのか」という不満を募らせます。
これが長期化すると、メンタルヘルスを損なうだけでなく、優秀な若手社員や中核メンバーが職場を去ってしまうという、企業にとって致命的な損失を招くことになります。
具体的にどのような作業に時間が割かれているのか、一般的な例をまとめました。
| 負担のカテゴリー | 具体的な内容 | 現場への影響 |
|---|---|---|
| 教育・ティーチング | 業務手順の繰り返し説明、マニュアルの再作成 | 本来業務の停止、集中力の分断 |
| 品質管理・検品 | 成果物のダブルチェック、ミスの修正作業 | 責任の重圧、作業時間の延長 |
| イレギュラー対応 | 急な体調不良による欠勤のカバー、トラブル対応 | スケジュール遅延、他メンバーへの波及 |
指導方法への悩みと腫れ物を扱うようなストレス
実務的な負担もさることながら、心理的なストレスも無視できません。
特に発達障害などの特性を持つ方への指導において、「曖昧な指示が通じない」「優先順位の理解が難しい」といった状況に直面すると、指導側は強い無力感を感じることがあります。
また、昨今のコンプライアンス意識の高まりから、「良かれと思って注意したことがハラスメントと捉えられないか」という過度な不安を抱える社員も増えています。
その結果、必要な指導すらも控え、「腫れ物を扱うような対応」になってしまう。この緊張感のある関係性は、職場全体の空気を重くし、コミュニケーションの活性化を阻害します。
特別扱いが招く不公平感と周囲への迷惑


「障害があるから配慮されて当たり前」という空気が行き過ぎると、周囲には強い「不公平感」が芽生えます。
例えば、定時で必ず帰宅する、特定の業務が免除されるといった配慮は必要不可欠なものですが、その理由が周囲に適切に説明されていない場合、ただの「特別扱い」として映ってしまいます。
【ポイント】
大切なのは、配慮の理由を「プライバシーを守りつつ、チームが納得できる形で共有すること」です。なぜその配慮が必要なのか、その代わりにチーム全体でどのような成果を目指すのか。この合意形成がないまま進める雇用は、現場に深い溝を作ってしまいます。
合理的配慮の限界と過重な負担の判断基準


2024年4月からの合理的配慮の義務化により、企業は障害者からの要望に対して誠実に対応することが求められるようになりました。
しかし、この義務は無限ではなく、企業側に「過重な負担」を強いる場合には、必ずしも全ての要望に応える必要はないとされています。
現場が「もうこれ以上は無理だ」と感じている場合、それが法的に見て「過重な負担」に該当するかどうかを客観的に判断することが重要です。
厚生労働省のガイドラインによれば、事業活動への影響度や実現の困難性などが総合的に判断されます。詳しい基準については、厚生労働省の障害者雇用対策ページなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
数合わせの雇用が生む「いるだけ状態」のミスマッチ
もっとも現場を苦しめるのは、法定雇用率を達成するためだけに採用された「数合わせの雇用」です。
適切な仕事が割り当てられず、一日中デスクに座っているだけ、あるいは意味のない単純作業を繰り返している状態を「いるだけ状態」と呼びます。
これは本人にとっても辛いだけでなく、忙しく立ち働く周囲の社員との間に非常に不健全な対立構造を生み出します。
障害者雇用で周りが大変な職場を改善する戦略的アプローチ
現場の疲弊を放置することは、組織としての崩壊を招きます。ここでは、持続可能な体制へと転換するための具体的な戦略を解説します。
業務の切り出しによる現場負担の軽減と効率化
現場の負担を減らすための最強の処方箋は、体系的な「業務の切り出し」です。
単に簡単な仕事を与えることではなく、現場の全業務を一度棚卸しし、「誰がやってもいい作業」や「後回しにされがちな重要業務」を特定するプロセスを指します。
【具体例】
例えば、営業部門であれば「名刺のデータ入力」「契約書のPDF化」「パンフレットの封入作業」などを切り出します。これにより、営業マンはコア業務である商談に専念でき、障害のある従業員は「営業を支える専門職」としての役割を得ることができます。
元A型施設長が大手企業への転職を推奨する理由


私はかつてA型事業所の施設長として多くの就労支援をしてきましたが、その経験から確信を持って言えるのは、「余裕のない中小企業で無理をするよりも、制度が整った大手企業を目指した方が幸せになれる可能性が高い」ということです。
大手企業は、障害者雇用の専任スタッフがいたり、サテライトオフィスを持っていたりと、受け入れのノウハウが蓄積されています。
もしあなたが今、就労支援事業所で頑張っているけれど、将来の自立に不安を感じているなら、まずは大手企業への就職という選択肢を真剣に検討してみてください。
障害者雇用で大手は受かりやすい?の記事でも詳しく解説していますが、戦略次第で道は十分に開かれています。
専門エージェントで自分に合う環境を探すメリット
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まとめ:障害者雇用で「周りが大変」な現状を脱却しよう


障害者雇用で周りが大変という問題は、現場に過度な負担が集中しているサインであり、組織のあり方を見直すべきタイミングです。
もしあなたが支援を受ける側であれば、「自分は迷惑をかけている」と過度に落ち込む必要はありません。
大切なのは、あなたの特性が最大限に活かされ、周囲の負担が最小化されるような「仕組み」が整った場所を見つけることです。
今の辛い状況を「当たり前」だと思わないでくださいね。
寄り道キャリアデザインのこの記事が、あなたが新しい一歩を踏み出す勇気になれば、これほど嬉しいことはありません。あなたの未来が、もっと明るく、笑顔の絶えないものになるよう心から願っています。



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