こんにちは。寄り道キャリアデザインの運営者のKです。
警察組織という特殊で閉鎖的な環境から民間企業への転職を考えたとき、多くの方が得体の知れない不安を抱えるのではないでしょうか。
私自身も退職を決意したときは、本当に民間企業で通用するのか、給料は下がらないか、そもそも仕事が見つかるのかと、毎日のように悩んでいました。
特に高卒で警察官になった場合や、体力勝負の現場しか経験していない場合、自分の市場価値を低く見積もってしまいがちです。
また、女性警察官の方であれば、結婚や出産といったライフイベントと激務の両立に悩み、より安定した環境を求めていることでしょう。
転職に失敗して後悔したくないという思いが強ければ強いほど、最初の一歩を踏み出すのは怖いものです。
しかし、断言できます。適切な戦略とパートナーを選べば、元警察官のキャリアは民間でも十分に輝きます。
この記事では、私の実体験に基づき、元警察官の私が転職エージェントをどのように活用すべきか、その具体的な戦略を余すことなくお伝えします。
K3年目に警察官から転職を決意しました。右も左もわかりませんでしたが、ハローワーク→転職エージェント→転職サイトの順番で転職しました。
- 元警察官の強みを最大限に引き出す転職エージェントの選び方
- 高卒や女性警察官などそれぞれの状況に合わせた戦略的な活動方法
- 民間企業が評価する元警察官のスキルとおすすめの職種や業界
- 年収ダウンやミスマッチなどの失敗を防ぐための具体的な対策
元警察官におすすめの転職エージェントの選び方


私が転職活動を始めた当初、最初にぶつかった壁が情報の海でした。
リクナビやマイナビといった大手サイトから、名前も聞いたことがない特化型エージェントまで無数に存在し、正直なところどれを使えばいいのか全く見当がつかなかったのです。
警察官という職業は非常に特殊であるため、適当にサービスを選んでしまうと、紹介できる求人がないと言われて門前払いされることさえあります。
ここでは私の経験をもとに、元警察官がご自身のキャリアを大切にしながら、どのように転職サービスを選べばよいのか、その視点を整理して詳しく解説します。
元警察官の転職サイトとエージェントの違い


まず最初に押さえておきたいのが、転職サイトと転職エージェントの決定的な違いです。
私のように初めての転職活動だと、この2つの使い分けがいまいちピンとこないかもしれません。
転職サイトは、膨大な求人データベースの中から自分で条件を絞って検索し、自ら応募するスタイルです。
自分のペースで気楽に進められるのがメリットですが、企業の内情や面接の傾向、職場の雰囲気といった深い情報はすべて自分で調べる必要があります。
これは情報収集能力が高い人であれば問題ありませんが、民間企業の勝手がわからない元公務員にとってはハードルが高い作業です。
一方で転職エージェントは、求職者一人ひとりに専任のアドバイザーが付き、キャリアカウンセリングを行った上で最適な求人を紹介してくれます。
それだけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接日程の調整、年収交渉まで代行してくれるのです。
警察組織の常識は、民間企業の非常識であることも多々あります。そのため、自分の経歴を客観的なビジネス視点で評価し、アドバイスをくれるエージェントの利用は必須だと私は痛感しました。
特に元警察官は、職務経歴書の書き方が独特になりがちです。
巡回連絡や職務質問、実況見分といった警察用語を、そのまま書いても民間企業の人事担当者には伝わりません。
これらを顧客折衝や課題解決、文書作成能力といったビジネス用語に翻訳する作業は、プロの手を借りないと非常に難しいでしょう。
公務員からの転職における全体的な戦略や心構えについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
公務員から転職して幸せになれる?後悔しないための全知識と戦略
高卒の元警察官でも利用しやすいサービス


自分は高卒だからいい企業には行けないのではないかと心配されている方も多いのではないでしょうか。
警察官採用試験にはⅠ類の大卒程度やⅢ類の高卒程度といった区分がありますが、民間企業の求人票には応募条件として大卒以上と記載されているものも少なくありません。
しかし、ここで諦める必要は全くありません。世の中には学歴よりも人物重視の姿勢を持つ企業や、未経験者を歓迎する求人を多く扱うエージェントが存在します。
高卒の元警察官がエージェントを選ぶ際は、既卒や第二新卒向け、あるいは20代や未経験特化と謳っているサービスを中心に選ぶことが重要です。
例えばJAICやハタラクティブといったエージェントは、経歴に自信がない層をターゲットにしており、高卒の元警察官とも非常に相性が良いです。
これらのサービスの特徴は、手厚い研修制度が整っていることです。
名刺の渡し方や電話対応、ビジネスメールの打ち方といった基本的なビジネスマナーから教えてくれる場合もあります。
警察学校で叩き込まれた礼儀正しさは強みですが、民間のマナーとは異なる部分も多いため、一度リセットして学び直せる場があるのは大きな安心材料になります。
いきなりハイクラス向けのエージェントに登録して門前払いされるよりも、自分の経歴を伸びしろやポテンシャルとして評価してくれるサービスを選ぶのが、内定への近道です。
女性元警察官の悩みに寄り添う支援
女性警察官の方からは、夜勤や不規則な勤務体制がきつい、結婚や出産を見据えて土日祝日が休みの仕事に就きたいという切実な声をよく聞きます。
また、危険を伴う現場業務から離れて、事務職やバックオフィス業務へのキャリアチェンジを希望される方も多いのが特徴です。
そういった場合は、女性の転職支援に特化したエージェントや、ワークライフバランスを重視した求人が多いサービスを選ぶのがおすすめです。
一般的に事務職は人気が高く倍率も高い傾向にありますが、警察官として培った正確でミスのない事務処理能力や、機密情報を扱う責任感の強さは大きな武器になります。
女性特有のキャリアプランやライフイベントに理解のある担当者についてもらうことで、産休や育休の実績がある企業や、柔軟な働き方ができる職場が見つかりやすくなるはずです。
また、女性警察官ならではの悩みやキャリアの葛藤については、私自身の経験や周囲の話も交えながら以下の記事で触れています。
警察官にプライベートはない?元職員が語る寮生活と恋愛のリアル
20代や30代など年代別の転職戦略
転職活動において、年齢は非常に重要な要素です。私が転職したときはまだ若かったのでポテンシャルで勝負できましたが、年齢が上がれば企業から求められるものも大きく変わってきます。年代に合わせた戦略を立てることが成功の鍵です。
20代の場合
未経験の職種に挑戦する最大のチャンスです。
ITエンジニアや営業職、マーケティングなど、警察とは全く異なる分野でも、学習意欲と基礎的な社会人マナーがあれば採用される可能性が高いです。
まだ特定のスキルがない状態でも、教育体制が整っている企業を紹介してくれるエージェントを選べば問題ありません。公務員試験を突破した基礎学力は、新しいことを学ぶ上でも高く評価されます。
20代での転職戦略については、実際に若手で辞めた経験談をまとめたこちらの記事も役立つはずです。
30代以上の場合
30代以降は、即戦力としての活躍が期待されます。
全くの未経験職種への転職は年収ダウンのリスクが高まるため、警察官としての経験が何かしらの形で活かせる職種を選ぶのが賢明です
。例えば、警備の指揮命令経験、交通管理の知識、あるいは刑事部門での調査経験などです。管理部門や警備業界のハイクラス求人を扱うエージェントを活用し、マネジメント能力をアピールすることが重要になります。
転職で失敗や後悔を避けるための準備
転職したけれどブラック企業だった、やっぱり警察官を辞めなければよかったという後悔だけは絶対に避けたいものです。転職における失敗の多くは、徹底的な自己分析不足と企業リサーチ不足から生まれます。
逃げの転職は危険
今の仕事から逃げたいという一心だけで転職先を決めてしまうと、また同じようなストレスを抱える職場を選んでしまうリスクが高まります。何が嫌で、次はどうなりたいのかを言語化する必要があります。
エージェントを利用する最大のメリットは、このリスクヘッジにあります。
担当者との面談を通じて、自分が本当に大切にしたい条件は何かを整理できます。それは年収なのか、休日なのか、仕事のやりがいなのか。優先順位を明確にすることで、ミスマッチを防ぐことができます。
また、エージェントは求人票には載っていない職場の雰囲気や離職率といった裏情報を持っていることがあります。一人で抱え込まず、第三者の客観的な意見を聞くことが、人生の選択を間違えないための最良の手段です。
元警察官におすすめの転職エージェント活用術


自分に合いそうなエージェントに登録したら、次はどう使い倒すかが重要です。
エージェントはあくまで仲介役ですので、こちらが主体的に動かないと良い求人は回ってきません。ただ登録して待っているだけでは、その他大勢の求職者の中に埋もれてしまいます。
私自身、最初は受け身で待ってばかりでしたが、途中から自分を売り込むパートナーとして彼らと接するように意識を変えました。
ここでは、元警察官が内定を勝ち取るために実践すべき具体的な活用術をお話しします。
警察官のスキルや強みを活かせる仕事
警察官には潰しが効かないなんて言われることもありますが、そんなことは全くありません。
むしろ、民間企業が喉から手が出るほど欲しいスキルや資質をたくさん持っています。ただ、それをビジネスの言葉で伝えられていないだけなのです。
例えば、日々の業務で培われるストレス耐性です。
理不尽なクレームへの対応や、凄惨な現場での冷静な判断力は、営業職やカスタマーサポートにおいて非常に重宝されます。多少のトラブルでは動じないメンタルの強さは、民間企業でも最強の武器になります。
次に、責任感と規律です。
納期を絶対に守る、組織のルールやコンプライアンスを遵守するといった、警察官にとっては当たり前の行動様式は、民間企業では高い信頼性に繋がります。
仕事を途中で投げ出さない完遂力は、どんな職種でも評価されるポイントです。
そしてコミュニケーション能力です。
職務質問や取り調べのように、話したくない相手や敵対的な相手から情報を引き出し、説得する交渉力は、高度な営業センスに通じます。
単に元気がいいだけでなく、相手の心理を読んで懐に入る能力としてアピールしましょう。
職務経歴書や面接では、これらのスキルを体力自慢としてではなく、どんな環境でも成果を出せる行動特性として翻訳して伝えるのがコツです。
元警察官におすすめの職種と業界分析
では、具体的にどんな仕事が狙い目なのでしょうか。私の経験や周囲の元警察官の進路を見ると、いくつかの成功パターンが見えてきます。
| 職種・業界 | おすすめ理由 |
|---|---|
| セキュリティ・警備業界 | 最も経験が活きる王道のルートです。現場の警備員だけでなく、大手企業の管理職候補や身辺警護を行うSP、重要施設のセキュリティマネージャーなどは、即戦力として評価されやすく高収入も狙えます。 |
| 営業職 | 不動産や住宅販売、保険営業など、顧客との信頼関係が重要視される業界では、元警察官という肩書きが絶大な安心感を与えます。成果主義の企業であれば、公務員時代以上の年収を実現することも夢ではありません。 |
| 調査・インテリジェンス | 私立探偵や企業の法務部における社内不正調査など、刑事部門での捜査経験がそのまま活かせる専門職です。証拠保全や報告書作成のスキルが高く評価されます。 |
| 総務・法務・運行管理 | コンプライアンス意識の高さや法律の知識、車両の安全管理経験が評価されます。特に物流業界の運行管理者や、企業のコンプライアンス担当などは親和性が高いです。 |
もちろん、これらに限定せず、全く新しいIT業界やエンジニア職に飛び込むのも素晴らしい選択です。
その場合は、プログラミングスクールに通うなどしてリスキリングを行う覚悟が必要ですが、将来性と働きやすさを手に入れることができます。
実際に転職してよかったと感じている元警察官の声を集めた記事もありますので、参考にしてみてください。
転職後の年収ダウンを防ぐ交渉のコツ
現実的なお金の話をしましょう。警察官は公安職俸給表が適用されており、一般の公務員よりも給与水準が高く設定されています。
さらに、夜間手当や休日手当、超過勤務手当などが手厚く支給されるため、未経験で民間企業に転職すると、一時的に年収が下がるケースが大半です。私も最初の転職では年収が下がりました。
しかし、エージェントを通すことで、ある程度の条件交渉は可能です。
自分から直接お金の話をするのは気が引けるものですが、エージェント経由であれば、基本給のベースアップや、家賃補助などの福利厚生を含めたトータルの条件を確認してもらえます。
また、インセンティブ制度がある営業職や、資格手当が充実している技術職を選ぶことで、入社後の頑張り次第で警察官時代の上限を超えられる可能性もあります。
警察官の給料の仕組みを理解した上で、民間との違いを比較することも大切です。
長期的な視点で考える
目先の月給だけで判断せず、昇給率や副業の可否なども含めた生涯年収や、自由な時間の価値で判断することが大切です。私は公務員を辞めて副業ができるようになったことで、結果的に収入の柱が増え、経済的な自由度は上がりました。
厳しい転職活動を乗り切る退職理由
面接で100パーセント聞かれるのが、なぜ安定した警察官を辞めるのかという質問です。
ここで正直に、仕事が辛かった、上司と合わなかった、休みがなかったと答えてしまうのはNGです。採用担当者は、うちに入っても嫌なことがあったらすぐ辞めるのではないかと不安に思うからです。
ネガティブな理由は一度心の中にしまい込み、警察組織では実現できないけれど、御社なら実現できるという前向きな理由に変換して伝えましょう。
例えば、「警察官の仕事には誇りを持っていましたが、組織のルールを守ることが最優先され、個人の裁量で課題解決に取り組む余地が少ないことにジレンマを感じていました。より自由な発想で顧客の課題解決に直接貢献できる御社の営業職に魅力を感じ、自身の力を試したいと決意しました」といった具合です。
エージェントと一緒に、この建前と本音のバランスを整える練習をしておくと、面接本番でも焦らずに堂々と話せるようになります。
元警察官におすすめの転職エージェントまとめ
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。最後に改めてお伝えしたいのは、警察官を辞めることは決して逃げではないということです。それは、あなた自身が選び取った新しい人生への勇敢な挑戦です。
元警察官の転職活動は、周囲に相談できる人が少なく、孤独で不安な戦いになりがちです。
だからこそ、おすすめの転職エージェントを味方につけて、プロの視点と情報を手に入れてください。
当時の私も、ハローワークだけでなく、リクルートエージェントやマイナビエージェントといった大手のサービスから、若手向けのサービスまで複数登録し、それぞれの意見を聞くことで視野が一気に広がりました。
自分一人で全ての責任を背負い込まず、まずはプロに相談することから始めてみませんか。
あなたの誠実さ、責任感、そしてかけがえのない経験を求めている企業は、外の世界にたくさん待っています。あなたの新しいキャリアが素晴らしいものになることを、心から応援しています。

