こんにちは。寄り道キャリアデザインの運営者です。
警察官との結婚を考えたとき、公務員としての安定した収入や社会的信用に大きな魅力を感じる一方で、特殊な勤務体系や身辺調査に関する不安を抱く方は非常に多いです。
彼との将来を真剣に考えれば考えるほど、激務によるすれ違い生活や転勤による環境の変化、そしてあなたの家族に対する調査が結婚の障壁になるのではないかと心配になるのは当然のことでしょう。
特に身辺調査については、インターネット上に根拠のない噂も多く、どこまで厳密に調べられるのか、家族の過去がどう影響するのか、正確な情報が得られずに一人で悩んでいる方も少なくありません。
この記事では、元警察官として現場で約3年間従事した私の実体験に基づき、警察官との結婚生活におけるリアルな実情やメリット、そして事前に覚悟しておくべきポイントについて、良い面も悪い面も包み隠さずお話しします。
- 3親等まで及ぶ身辺調査の具体的な範囲と家族への影響
- 住宅ローンや年金など警察官ならではの圧倒的な経済的メリット
- 24時間勤務や緊急招集がもたらす家庭生活への具体的な影響
- 警察官の妻として円満な家庭を築くために必要な心構え
Kどうしても仕事優先になってしまうため、奥さんの理解は必要だと思う。


警察官の給料は一般企業より確実に多い


まず結論から申し上げますと、警察官の給料は同年代の一般的な会社員や他の行政職公務員と比較して、確実に高い水準に設定されています。
これは単なるイメージではなく、給与体系そのものが公安職独自の公安職給料表に基づいて運用されているためです。
私が勤務していた当時も感じていましたが、基本給のベース自体が高いことに加え、警察官には多種多様な手当が支給されます。
例えば、交番勤務やパトカー乗務員であれば地域手当や夜間特殊業務手当がつきますし、家賃補助なども手厚いです。
身体的・精神的な負担が大きい分、金銭的な対価はしっかりと支払われる仕組みになっています。
- 一般行政職よりも基本給の号棒が高く設定されている
- 超過勤務(残業)の実績が給与に反映されやすい
- 危険手当や特殊業務手当の種類が豊富である
- ボーナス(期末・勤勉手当)の支給月数が安定して高い
特に20代から30代の若手・中堅世代においても、同級生が一般企業で働いている年収と比較すると、頭一つ抜けているケースがほとんどです。
この経済的な余裕は、結婚生活においてマイホームの購入や子供の教育費を考える上で、非常に大きな安心材料となります。
ただし、その高給はあくまで激務と危険の対価であることを忘れてはいけません。額面の数字だけで判断するのではなく、その裏にある労働環境の過酷さもセットで理解しておく必要があります。
警察官の給料や手当の裏側については、こちらの記事でさらに詳しく給与明細レベルの話を解説していますので、収入面が気になる方はぜひ併せてご覧ください。
激務で家を空ける頻度とすれ違い生活


警察官との結婚生活で最も覚悟が必要なのが、独特な勤務サイクルによる生活のすれ違いです。
特に交番勤務(地域課)の場合、基本的には当番・非番・公休(または日勤)というサイクルで生活が回っていきます。
当番の日は、朝の7時30分頃に出勤し、翌朝の9時頃まで24時間勤務を行います。
もちろん、仮眠時間は設けられていますが、事件や事故が発生すれば仮眠など取れるはずもありません。一睡もせずに翌朝を迎え、そのまま残務処理をして昼過ぎにようやく帰宅するというパターンも日常茶飯事です。
この生活サイクルの場合、丸一日以上家を空ける日が3日に1回のペースで訪れます。
一般的なサラリーマン家庭のように、毎日夕方には夫が帰宅して家族揃って夕食を囲むという光景は、警察官の家庭では物理的に実現しにくいのが現実です。
また、刑事課などの捜査部門になればさらに状況は過酷になり、大きな事件が発生すると捜査本部が立ち上がり、何週間も家に帰れないということも珍しくありません。
地域課員の1週間(例)
- 月曜:当番(朝から翌朝まで勤務・帰宅なし)
- 火曜:非番(15時頃に帰宅するが泥のように眠る)
- 水曜:公休(休みだが呼び出し待機のリスクあり)
- 木曜:当番(再び24時間勤務へ)
- 金曜:非番(疲労困憊で帰宅)
- 土曜:公休(要員確保のため出勤の場合あり)
- 日曜:当番(世間が休みでも仕事)
このように、土日祝日が休みとは限らないため、子供の学校行事や週末のイベントに夫婦で参加することが難しくなります。
新婚当初は、夜一人で過ごす時間が長いことに寂しさを感じる奥様も多いですが、このリズムに慣れていけるかどうかが、結婚生活を継続する上での最初のハードルとなります。
休日でも家庭より仕事を優先させる宿命


警察官のパートナーを持つということは、私と仕事、どっちが大事なのという問いが通用しない世界に身を置くことを意味します。
警察官は地方公務員法や警察法によって、職務に対する強い義務を負っています。
管内で殺人事件などの重大犯罪が発生した場合や、台風・地震などの大規模災害が発生した場合、例えそれが非番の日や公休の日であっても、非常招集(緊急呼び出し)がかかれば、直ちに署へ戻らなければなりません。
これは個人の意思で拒否できるものではなく、組織としての絶対的な命令です。
実際に私も現職時代、楽しみにしていた旅行の当日に緊急配備がかかり、泣く泣くキャンセルした経験や、家族での食事中に呼び出しを受けてそのまま現場へ直行した経験があります。
- 予約していた記念日のレストランを直前でキャンセル
- 子供の運動会の最中に呼び出されて途中退席
- 家族旅行の計画が事件捜査のために白紙撤回
- 震災時、家族を家に残して自分は避難誘導へ向かう
特に災害時において、家族を守りたい気持ちを押し殺して、市民を守るために出勤しなければならない葛藤は、本人にとっても非常に辛いものです。
パートナーとしては、こうした公務優先の宿命を頭では理解していても、感情的に受け入れるには時間がかかるかもしれません。
警察官の妻には仕事への深い理解が必要
前述のような過酷な環境下で安定した結婚生活を維持するためには、妻となる女性に深い理解と精神的な強さが求められます。
夫が不在の時間が物理的に長くなるため、家事や育児を基本的に一人でこなすワンオペ育児の状態になることは避けられません。
子供が熱を出した時や、家の中でトラブルが起きた時、すぐに夫を頼れない場面が多々あります。
そんな時になんで私ばっかりこんな目に遭うのと不満を溜め込むのではなく、彼は社会の安全を守るために戦っているのだと割り切り、家庭という城を一人で守り抜く気概が必要です。
また、警察官は職場では常に緊張状態にあり、汚い言葉を浴びせられたり、悲惨な現場を目撃したりして精神をすり減らしています。
そのため、家庭には癒やしと安らぎを求めています。帰宅した夫に対して、自分の不満や愚痴をぶつけるのではなく、まずは無事に帰ってきたことを労う包容力も、警察官の妻に求められる重要な資質と言えるでしょう。
転勤や身辺調査など特殊な環境への覚悟
結婚に向けた具体的なステップに進む際、避けて通れないのが身辺調査と転勤の問題です。
まず身辺調査についてですが、警察官が結婚する際には、上司に対して身上報告書等を提出し、承認を得るプロセスが存在します。
この過程で、結婚相手であるあなた自身だけでなく、あなたの家族や親族についても調査が行われることが一般的です。
これは公安職としての適格性を担保し、情報漏洩や癒着のリスクを排除するための措置であり、一般的には3親等以内の親族までが対象になると言われています。
調査対象となる3親等の範囲
- 1親等:両親、子供
- 2親等:祖父母、兄弟姉妹、孫
- 3親等:叔父・叔母(伯父・伯母)、甥・姪、曾祖父母
もし、この範囲内の親族に指定暴力団関係者がいたり、過去に重大な犯罪を犯していたりする場合、結婚に対して組織から難色を示される可能性は否定できません。
場合によっては、出世コースから外れることや、結婚そのものを再考するように暗に促されるケースも噂レベルではなく実在します。
家族の過去はあなたにはどうしようもないことですが、そうしたリスクがあることは事前に認識しておく必要があります。
また、警察官は転勤族でもあります。都道府県採用の地方公務員であっても、その県内全域に警察署があるため、数年おきに引っ越しを伴う転勤が発生します。
都市部の署から山間部の駐在所へ、あるいは離島の署へと、生活環境がガラリと変わることも珍しくありません。
官舎(警察官専用の住宅)に入る場合は、隣近所がすべて夫の同僚や上司の家族という特殊なコミュニティでの生活となり、そこでの人間関係にも気を遣う必要があります。
警察官との結婚で得られる経済的メリットと生活
ここまで厳しい側面ばかりを強調してきましたが、もちろん警察官との結婚には、それらの苦労を補って余りある大きなメリットが存在します。特に経済的な基盤の堅牢さに関しては、日本国内のあらゆる職業の中でもトップクラスです。
このセクションでは、結婚生活の質を底上げしてくれる警察官ならではの福利厚生や制度について解説します。
警察共済組合の住宅ローン審査と優遇金利


警察官の福利厚生の中で、最強にして最大のメリットと言えるのが、警察共済組合による貸付制度です。
結婚してマイホームを購入しようと考えた際、多くの人は銀行の住宅ローンを利用しますが、警察官はそれに加えて、組織内部の共済組合からお金を借りることができます。
この共済貸付の凄さは、市場金利と比較しても遜色のない、あるいはそれ以上に有利な条件で融資を受けられる点にあります。
また、銀行でローンを組む場合でも、警察官という職業の信用力は絶大です。
公務員であり、かつ倒産や解雇のリスクがほぼゼロである警察官は、銀行側からすれば最もお金を貸したい優良顧客です。
そのため、民間企業の社員であれば審査に通るかギリギリのラインの金額であっても、警察官であればスムーズに審査が通り、さらに金利の優遇を受けられるケースが多々あります。
| 貸付の種類 | 特徴と活用メリット |
|---|---|
| 住宅貸付 | マイホーム購入資金として利用可能。低金利かつ保証料不要なケースが多い。 |
| 普通貸付 | 結婚資金、車の購入、旅行など使途が自由。カードローンより圧倒的に低金利。 |
| 医療・介護貸付 | 家族の入院や介護費用が必要になった際のセーフティネット。 |
| 災害貸付 | 自宅が被災した際、極めて低い金利で復旧資金を借りられる。 |
このように、人生の節目でお金が必要になった時、低金利で確実にお金を借りられる環境があるということは、家計運営において非常に強力な武器となります。
数百万円、数千万円単位の利息負担が変わってくるため、生涯年収で見れば大きなプラスとなるでしょう。
安定した年金や退職金で老後も安心
現代社会において、老後の資金問題は切実な悩みですが、警察官の家庭においてはこの不安がかなり軽減されます。
警察官が定年まで勤め上げた場合の退職金は、階級や勤続年数にもよりますが、一般的に2,000万円を超えるとされています。
民間企業のように会社の業績悪化によって退職金が減額されたり、突然ゼロになったりするリスクは極めて低く、計算できる資産として将来設計に組み込むことができます。
また、年金に関しても、かつての職域加算部分は廃止されましたが、それに代わる年金払い退職給付という制度があり、依然として国民年金・厚生年金の2階建てに上乗せされる部分が存在します。
現役時代は激務で夫婦の時間が取りにくいかもしれませんが、定年後は安定した年金と退職金を元手に、夫婦で旅行を楽しんだり趣味に没頭したりと、穏やかで豊かな老後を送ることができるでしょう。
実際に、公務員から転職してよかったと語る元警察官の成功と後悔の記事の中でも触れていますが、転職した元警察官の多くが、この福利厚生と将来の安心感を手放したことに対して、ある種の後悔や未練を感じるほど、警察組織の生活保障は手厚いものなのです。
警察官と出会うための婚活パーティー攻略


この記事を読んでいる方の中には、まだ警察官のパートナーがいないけれど、将来は警察官と結婚したいと考えている方もいるかもしれません。そうした場合、待っているだけではなかなか出会いは訪れません。
警察官の職場は圧倒的な男社会であり、女性警察官が増えてきたとはいえ、依然として職場内での出会いは限られています。そのため、実は男性警察官の方も真剣に出会いを求めているケースが多いのです。
最も効率的な出会いの場は、公務員限定、あるいは警察官・消防士・自衛官などの公安職限定と銘打たれた婚活パーティーや街コンです。
こうしたイベントでは、参加資格として社員証や身分証の提示が求められるため、確実に本物の警察官と出会うことができます。
マッチングアプリなどでは職業を偽る人もいますが、対面式の限定イベントであればその心配もありません。会話の際は、相手の仕事の大変さに理解を示しつつ、癒やし系のポジションをアピールすると好印象を持たれやすいです。
警察官の奥さんに向いている女性の特徴
私の経験上、警察官の奥様としてうまく家庭を回している女性には、いくつかの共通点があります。これから結婚を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
まず第一に、精神的に自立していることです。夫がいなくても自分の趣味や仕事に打ち込み、一人の時間を楽しめる女性は、警察官の妻に向いています。
逆に、常に連絡を取り合いたい、休日は必ず一緒にいたいという依存心の強いタイプだと、すれ違い生活に耐えられず破局してしまうことが多いです。
第二に、口が堅いことです。警察官は地方公務員法上の守秘義務を負っており、捜査情報を漏らすことは犯罪になります。
夫がポロっと漏らした愚痴や仕事の内容を、ママ友との井戸端会議やSNSで発信してしまうような女性は、夫のキャリアを終わらせる危険性があるため、結婚相手として選ばれません。
そして第三に、肝が据わっていることです。夜中に呼び出しの電話が鳴っても動じず、行ってらっしゃいと背中を押せる強さ。見知らぬ土地への転勤が決まっても、なんとかなるさと笑えるポジティブさ。こうした強さを持つ女性こそが、過酷な現場で戦う警察官にとって、唯一無二の帰る場所となれるのです。
警察官との結婚生活を円満に続けるコツ
最後に、警察官との結婚生活を幸せに長く続けるための秘訣をお伝えします。
それは、夫の仕事をリスペクトしつつ、家庭においては過度な期待をしないことです。普通の家庭と同じような役割を求めたり、他の家庭と比較してうちは旅行にも行けないと嘆いたりすると、お互いに苦しくなってしまいます。
警察官という仕事は、誰かがやらなければならない尊い仕事であり、あなたの夫はその重責を担っています。
そのことに誇りを持ちつつ、家にいる時はラッキー、一緒にいられる時間を濃密に過ごそうという前向きな割り切りを持つことが大切です。
警察官との結婚は、確かに平坦な道のりではありません。
しかし、国や地域を守るという使命感を持ったパートナーを一番近くで支えることは、他の職業では味わえない特別な誇りと充実感をもたらしてくれます。
経済的な安心感と、精神的な絆。その両方を手に入れるために、まずは相手の置かれている環境を正しく理解し、二人三脚で歩んでいく覚悟を持ってください。その覚悟さえあれば、きっと素晴らしい家庭を築くことができるはずです。









