こんにちは。寄り道キャリアデザインの運営者です。
警察官採用試験に合格し、これから新しい生活が始まるという期待がある一方で、ネットで「警察学校 きつい」という言葉を目にして不安になっている方も多いのではないでしょうか。
ネットの評判を見ると、まるで別世界のような話が飛び交っていて、中には寄り道キャリアデザインは怪しいのではないかと疑いたくなるような過酷なエピソードもあるかもしれません。
私自身、地域警察官として2年間勤務した経験があり、あの独特な空間で過ごした日々は今でも鮮明に覚えています。
この記事では、これから入校を控えている方や、今まさに教場で苦しんでいる方に向けて、私の実体験に基づいたリアルな実態と、それを乗り越えるための具体的な知恵をお届けします。
K私の警察学校での実体験を話せる事だけ記載させていただきます。
教場の影響で警察学校が気になっている人やこれから警察官を目指している人の参考になることを祈っています!
- 警察学校における身体的・精神的な負荷の具体的な正体
- 大卒(A区分)と高卒(B区分)による生活やキャリアの差
- 過酷な環境を生き抜くために用意すべき必須アイテムとマインドセット
- 辞めたくなった時の判断基準と退校後のキャリアリスク
元警察官が語る警察学校がきついと感じる本当の理由
警察学校は、単なる職業訓練校ではありません。
一般市民から「法執行官」へと24時間体制で作り替えられる、非常に特殊な教育空間です。なぜ多くの人がこれほどまでに追い詰められるのか、その構造的な理由を掘り下げていきます。
入校直後のスマホ制限や外出禁止という厳しい現実
入校して最初に突きつけられるのが、「徹底的な情報の遮断」と「移動の自由の剥奪」です。
多くの学校では、最初の数週間から1ヶ月程度は「指導強化期間」として、スマートフォンの使用が厳しく制限されます。自由に使用できるのは週末の限られた時間のみ、というケースも少なくありません。
現代社会で当たり前だった「いつでも誰かと繋がれる」環境が奪われることで、強い孤独感に襲われます。また、平日は外出が一切禁止され、高い塀の中に閉じ込められているような感覚に陥ることもあります。
これは、これまでの民間人としての甘えを捨て去り、組織の一員としての自覚を強制的に植え付けるための「心理的な初期化」とも言えるプロセスです。
術科訓練や逮捕術で直面する身体的負荷と疲労の限界
警察学校のカリキュラムの柱となるのが、柔道・剣道・合気道などの武道、および「逮捕術」です。
これらは、犯人を制圧するために不可欠なスキルですが、未経験者にとっては肉体的な苦行以外の何物でもありません。連日のように全身筋肉痛が続き、アザが絶えない日々が送られます。
特に「逮捕術」は、瞬発的な無酸素運動が求められるため、体力的な消耗が激しいです。
また、一瞬の油断が大きな怪我に繋がるため、常に極度の緊張感を強いられます。
さらに、一糸乱れぬ動きを求める「教練」では、不動姿勢(気をつけ)のまま1時間近く立たされることもあります。血流が滞り、意識が遠のくような感覚の中で耐え忍ぶ時間は、生理的な苦痛を伴うものです。
大卒と高卒で異なる教育期間や昇任試験の格差
警察学校の生活は、採用区分によって期間が異なります。大卒(A区分)は約6ヶ月、高卒(B区分)は約10ヶ月です。大卒者は期間が短い分、カリキュラムの密度が極めて高く、休む暇がありません。
一方の高卒者は、期間こそ長いものの、より基礎的なマナーや生活習慣からじっくり指導を受けることになります。
| 項目 | 大卒(A区分) | 高卒(B区分) |
|---|---|---|
| 教育期間 | 約6ヶ月 | 約10ヶ月 |
| 昇任試験(部長) | 採用後 約2年 | 採用後 約4年 |
ここで感じる「きつさ」のもう一つの側面は、将来的な格差です。大卒者は早期に昇任試験を受ける資格が得られるため、組織内でのキャリア形成において有利な立場にあります。この「差」をどう捉えるかが、精神的なモチベーションに大きく影響します。
教官からの峻烈な指導と自由のない全寮制の生活
「全寮制」という環境は、プライバシーが皆無であることを意味します。
起床から消灯まで、一分一秒がスケジュールに縛られ、自分の意志で行動する時間はほとんどありません。教官からは、掃除の不徹底や身だしなみの乱れに対して、容赦のない叱責が飛びます。
特に、夜間の自習時間であっても、実際には制服のアイロンがけや靴磨き、日誌の作成に追われ、慢性的な睡眠不足に陥りやすいのが実態です。
常に誰かに監視されているような緊張感の中で、リラックスできる場所がないことが、精神的な疲労を蓄積させる最大の要因となります。
法律の勉強と定期試験に追われる座学の過酷さ
警察官は法律の専門家でもあります。憲法、刑法、刑事訴訟法といった主要な法学はもちろん、道路交通法などの実務法を短期間でマスターしなければなりません。
「警察学校は運動部のようなもの」という先入観で入ると、この勉強量に圧倒されます。
定期的に行われる試験で赤点を取れば、当然厳しい指導が待っています。体力的に限界の状態でも、夜遅くまで教科書を開かなければならない日々は、知的にも肉体的にも非常にタフな戦いです。
しかし、ここで学ぶ知識が現場に出た際の自分を守る盾になるため、避けては通れない道なのです。
連帯責任のプレッシャーが及ぼす精神的な苦痛
警察学校で最も厄介なシステムが「連帯責任」です。誰か一人が忘れ物をしたり、遅刻をしたりすれば、教場(クラス)全員が腕立て伏せやランニングを課されます。
このため、学生同士で「仲間に迷惑をかけてはいけない」という強烈な相互監視が働きます。
このシステムは、現場で相棒の命を預かる責任感を養うためのものですが、失敗した本人にとっては針のむしろであり、周囲にとってはストレスの源となります。この社会的圧力が、個人の精神をジワジワと削っていくのです。
警察学校がきつい環境でも無事に卒業するための攻略法
ここまで厳しい現実をお話ししてきましたが、これらはすべて「準備」と「マインドセット」で乗り越えることが可能です。
私が実際に見てきた、過酷な環境を生き抜くための具体的な知恵を紹介します。
足腰の怪我を防ぐために準備すべき持ち物や対策
肉体的な脱落を防ぐために、最も重要なのは「足の保護」です。警察学校では校内移動は原則として駆け足ですし、教練で長時間立ち続けることもあります。これによる疲労骨折や腱鞘炎は、退校に直結するリスクです。
学校から指定される靴自体を変えることは難しいですが、「高機能なインソール(中敷き)」を忍ばせることは多くの場所で許可されています。これ一つで膝や腰への衝撃が劇的に変わり、生存率が上がります。
また、書類作成のスピードを上げるための印鑑ホルダーや、限られた休憩時間に脳へエネルギーを送るためのラムネなどのブドウ糖菓子も、小さな工夫ですが大きな助けになります。



売店は約一ケ月の強化期間を乗り越えた人のみ当時は利用できました。
今では異なると思いますので、先輩に聞くなど情報を集めましょう。
同期との人間関係を築き孤独感を乗り越える方法
警察学校を卒業できるかどうかは、「同期とどれだけ協力できるか」にかかっています。
一人の力では、膨大な課題や厳しい訓練をこなすことは不可能です。勉強が得意な人は法学を教え、武道経験者は未経験者をサポートする。こうした「共助」の精神が教場全体に浸透すれば、きつさは半分になります。
辛いのは自分だけではないと理解し、弱音を吐き合える仲間を作ってください。
そこで育まれた絆は、現場に出てからも一生の財産になります。孤独に陥らないことこそが、最大のサバイバル術です。
訓練が辛く辞めたい時に冷静に判断すべき基準
毎日怒鳴られ、体がボロボロになると、「自分には向いていない」と辞めたくなる瞬間が必ず来ます。
しかし、その感情が「一時的な環境への拒絶」なのか、それとも「警察官という職務そのものへの不適合」なのかを冷静に見極める必要があります。
もし、単に「訓練が辛い」「自由がない」という理由であれば、それは卒業すれば解消される問題です。
一方で、「どうしても法を執行することに倫理的な抵抗がある」といった根本的な部分で悩んでいる場合は、無理を続けると心が壊れてしまう可能性もあります。一度、信頼できる教官や、週末に家族へ相談してみるのも一つの手です。
退校率の実態やその後の転職リスクを正しく理解する
警察学校の退校率は決して低くありません。一定数は必ず去っていきます。
しかし、安易に辞める前に知っておいてほしいのは、「公務員を早期退職した」という経歴の重みです。民間企業の採用担当者からは、「忍耐力が足りないのではないか」という厳しい目で見られることもあります。
もちろん、どうしても耐えられない場合に別の道を選ぶことを否定はしませんが、それは「逃げ」ではなく「戦略的な撤退」であるべきです。今の苦しみが数ヶ月で終わるものなのか、一生続くものなのか。正確な情報は公式サイトや採用案内の窓口等でも確認しつつ、慎重に判断してください。





警察学校のときは何度でも辞めたいと思った。
ここで辞めたら大学生のときに勉強した時間が無駄になる…
両親にも友だちにも期待されている…
幼いころからの夢を捨てるのか…
などと葛藤があり、学校は何とか卒業はしました。
ただ、上記のようなマインドだったので、結果的には2~3年ほどで民間に転職をして今があるのですが、人生は本当にわからないものです。
プロの警察官になるために警察学校がきついのは当然
最後になりますが、なぜ警察学校がきついのか。
それは、皆さんが現場に出た際に直面する「理不尽」や「危険」から、皆さん自身の身を守るためです。
犯人は容赦なく暴言を吐き、時には襲いかかってきます。凄惨な事故現場で、冷静に実況見分を行わなければならない場面もあります。
そうした過酷な現場で心を折らずに任務を全うするためには、学校という安全な場所で、あらかじめ限界を経験しておく必要があるのです。
今感じている苦しみは、プロとしての矜持を育むための通過儀礼です。この壁を乗り越えた先には、一般の人には決して得られない強い精神力と、仲間との深い信頼が待っています。



どうか、自分の可能性を信じて、一歩ずつ進んでいってください。最終的な進路の判断は、ご自身の心と相談し、専門的なキャリアアドバイザー等の意見も参考にしながら、後悔のない選択をしてくださいね。









