こんにちは。寄り道キャリアデザインの運営者のKです。
警察官という職業に興味があるけれど、昔開けたピアスの穴が原因で不採用にならないか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
また、これから仕事の選択肢を広げようと考えている中で、公務員としての働き方や身だしなみの決まりがどこまで厳しいのか気になりますよね。
私自身、2年ほど地域警察官として現場に出ていた経験があります。その経験から言えるのは、現場でピアスをつけて勤務している職員は一人もいませんでしたが、ピアスの跡がある人なら何人もいたということです。
この記事では、私の実体験と警察組織の規則を交えながら、受験生が抱く疑問を解消していきたいと思います。
寄り道キャリアデザインでは、警察官を辞めたいと考えている方への支援や、新しい道を探すのに役立つ情報を発信していますが、今回は警察官を目指す入り口の部分、特に身なりに関する不安を解消するお手伝いができれば嬉しいです。
警察官の仕事の悩みについても、実体験をもとに寄り添っていければなと思います。
K私は地域警察官として2年間ほど勤務していました。正直、警察学校のときは余裕がなさ過ぎて、周囲がピアス跡があるかどうかなんて気にしていませんでした。
現場に出てからもピアスをつけている人はみたことはないです。
専務(地域)以外になると、髪を伸ばしている人は数人いましたが、全体から見ると非常に少ない。
- 警察官採用試験におけるピアス穴の具体的な評価基準
- 面接や身体検査でピアス跡をどう説明し、隠すべきか
- 勤務中や警察学校でピアスが絶対に禁止されている理由
- 休日や私生活での装飾品に関する暗黙の了解


警察官のピアスに関する服務規程と現場の実態


警察組織における身だしなみは、単なる個人の好みの問題ではありません。
組織の規律と市民からの信頼に直結する非常に重要な要素です。まずは、規則としての側面と現場の真実について詳しく見ていきましょう。
警察官の採用試験におけるピアス穴の影響と評価
警察官の採用試験を受ける際、多くの受験生がピアスの穴があるだけで即不採用になるのではないかと夜も眠れないほど不安になるようです。
結論から言うと、ピアスの穴があること自体で直ちに失格となるような明確な決まりは存在しません。
しかし、警察は日本でも有数の保守的な組織であることを忘れてはいけません。試験では警察官としての適格性が多角的に評価されます。これには、集団生活に適応できるか、規則を遵守できるかといった精神的な側面が含まれます。耳たぶ以外の軟骨や顔面に複数の穴がある場合、面接官の世代からは、組織の和を乱すのではないか、あるいは反抗的な気質があるのではないかと疑われてしまう恐れは否定できません。
面接官が確認している適格性の正体
面接官が見ているのは穴の数そのものではなく、過去の自分と今の自分がどう向き合っているかです。昔は流行で開けていたとしても、今は警察官になるためにそれを捨て、組織の規則に従う覚悟があるかどうかが問われていると考えましょう。中途半端な気持ちではなく、警察官という仕事に一生懸命向き合う姿勢が大切です。
身体検査で確認される耳のピアス穴と跡の判定基準


二次試験以降で行われる身体検査では、職務を遂行する上で支障がないかを調べるために、全身の確認が行われます。これには、ピアスの穴やその跡も詳細に観察されます。検査官は右耳に一つ、左耳に一つ、というように記録を残すことがあります。
一般的な耳たぶの穴が左右に一つずつ程度で、すでに長い間ピアスをつけておらず、穴が塞がっている、あるいは目立たない状態であれば、合格できる場合がほとんどです。
反対に、大きな穴を開ける道具を使っていた跡や、あまりに多くの穴が集中している場合は、身体的な特徴としてだけでなく、心理的な適性の面で厳しく評価される傾向にあります。
こうした身体検査の基準については、警察官のタトゥーと採用の裏側についての記事でも、身体的特徴がどう判断されるかを詳しく解説しているので参考にしてみてください。
| 状態 | 主な評価の目安 | 理由と背景 |
|---|---|---|
| 耳たぶに1〜2個(すでに閉鎖) | ほぼ影響なし | 過去の一般的な習慣として処理されることが多い。 |
| 耳たぶに3個以上、または左右非対称 | 確認対象・慎重評価 | 自己主張が強い、または規則の軽視と見なされる恐れ。 |
| 軟骨(耳の上部や内側など) | 警戒される可能性 | 社会通念上、警察官としてふさわしくないとされやすい。 |
| 拡張された非常に大きな穴 | 厳しい評価 | 身体的な損なわれ、または市民に威圧感を与える外見。 |
服務規程に基づいた警察官の身だしなみと品位保持
警察官には、法律や規則によって厳格な服装の決まりが定められています。基本となるのは警察官服装規則ですが、これに加えて各都道府県の警察が独自の服務規程を設けています。そこには必ず警察職員としての品位を保持し、端正な身だしなみに努めることという内容が記載されています。
この品位という言葉が重要で、具体的にピアス禁止と書いていなくても、職務に必要のない装飾品をつけることは品位を欠く行為として、事実上の禁止事項となっています。
警察官は国家の力を行使する立場にあるため、その外見は非常に中立でなければなりません。特定の流行を感じさせる装飾品は、その中立性を損なうと考えられているのです。
女性警察官のピアス着用が実務で認められない理由


女性なら小さなピアスくらい、おしゃれとして認められてもいいのではないか、という意見もあるかもしれません。しかし、警察という組織において、女性警察官だけが例外として認められることはまずありません。
組織内での平等と外見の統一
警察官は男女問わず、法を守る執行官としての役割を求められます。現場では女性だからといって特別な扱いはなく、むしろ強い警察官としての姿を市民に見せることが求められます。そのため、装飾品を排除して個人の特徴を抑えることで、個人の好みではなく警察という組織を背負っていることを示す必要があるのです。女性警察官の身なりについては、警察学校の女子の髪型ルールの記事でも、いかに統一性が重視されるかを解説しています。
犯人制圧や訓練中の負傷を防ぐ安全管理とピアス
ここが最も重要な点ですが、ピアスの禁止には身体の安全を守るという非常に合理的な理由があります。警察官の仕事は、いつどこで犯人と揉み合いになり、激しく動くことになるか分かりません。
- 耳が引き裂かれる恐れ:犯人に耳を掴まれたり、服にピアスが引っかかったりした際、耳たぶが引き裂かれる大怪我に繋がります。
- 相手を傷つける可能性:制圧の際にピアスの尖った部分が相手に刺さり、余計な怪我を負わせてしまうことで、過剰な力の行使として問題になることがあります。
- 証拠への影響:現場での活動中にピアスが落ちてしまうと、事件現場の大切な証拠を汚してしまう恐れがあります。
つまり、ピアスを外すことは、単なる礼儀ではなく自分の身と市民の安全を守るための判断なのです。
警察官と一般公務員におけるピアス受容性の違い
一般の地方公務員、特に事務仕事が中心の部署であれば、近年は身だしなみの基準がかなり緩やかになってきています。私も市役所の方と仕事をするときに、女性職員が普通にピアスをされているのを見かけることがあります。
しかし、警察官は実力を行使する特殊な公務員です。市民の期待も非常に高く、特にお年寄りや厳しい目を持つ方にとって、ピアスをした警察官はそれだけで信頼できない相手になってしまう恐れがあります。警察組織はこの信頼を失うことを何よりも恐れています。もし、自分の好みの格好を何よりも大切にしたいのであれば、警察官以外の道を検討するのも一つの賢い選択かもしれませんね。
警察官のピアス穴の隠し方と警察学校の生活


もしあなたがそれでも警察官になりたいと決意したのであれば、今の自分を組織に合わせるための具体的な行動が必要です。ここでは実践的な方法をお伝えします。
採用試験の面接を突破するピアス穴の隠し方と対策
過去のことで不当に評価を下されるのは避けたいものです。試験当日、ピアス穴が目立つ場合の対策としては、いかに自然に見せるかが大切です。
実践的な隠し方
- 汚れを拭き取る:まずは耳の周りの脂分をきれいに拭き取ります。これで化粧ののりが良くなります。
- 穴を埋める:穴が深い場合は、透明の化粧用のりや固形の油分を少量塗り、表面を平らにします。これだけで影ができなくなります。
- 肌の色を合わせる:自分の肌より少し暗めの化粧品を使い、叩き込むように塗ります。
重要なのは、近くで見られても化粧をしていると気づかれないことです。不自然に厚塗りするくらいなら、堂々と昔は開けていましたが、今は一切つけていません、と正直に答えた方が、警察官としての誠実さを評価されることもあります。
警察学校の入校中にピアスを維持することの危険性
試験を突破して警察学校に入ると、そこは24時間体制で厳格な規律を学ぶ場所です。学校にいる間だけ穴が塞がらないようにしたい、という考えは非常に危険です。朝の点検での身だしなみの確認は非常に厳しく、耳の裏まで細かく見られることもあります。
もし警察学校で隠れてピアスを使っていることが見つかれば、厳しい処罰が待っています。警察学校は適性を見極める期間でもあるため、あまりに自覚がないと判断されれば、学校を去らなければならないこともあります。警察学校の厳しさについては、こちらの警察学校の実態と対策についての記事を読んで、心の準備をしておいてください。
非番や休日の警察官がピアスをすることへの視線
休日の時間は本来自由であるべきですが、警察官には常に警察官としての品位を保つことが求められています。
休日に大きなピアスをつけて街を歩くことが禁止されているわけではありませんが、常に人の目があることを意識しなければなりません。
例えば、もし休日に何らかの事件に遭遇した場合、警察官として動かなければならない場面があります。
そのときに派手な格好をしていれば、後で身分が分かった際に、あいつは休日にあんな格好をしていた、と署内で噂になり、上司からの信頼を失うことにもなりかねません。警察官という職業は、私生活の一部も組織のために律する必要がある職業なのです。
警察官と警備員のピアスに関する採用基準の格差
警察官の厳しい決まりに高い壁を感じるなら、似た仕事内容を持つ警備員という選択肢を考えるのも一つの手です。警備業界は現在、多くの人手を求めており、多様な人を受け入れるために身だしなみの決まりを緩めている会社が増えています。
警備業界の傾向
- 機械での見守り:監視センター内での勤務などは、ピアスが認められる場合も多いです。
- 現場での誘導:制服さえしっかり着ていれば、比較的寛容な現場もあります。
- 大手警備会社:有名な大きな会社は、警察官に近い厳しい基準があるため注意が必要です。
道は一つではありません。もしあなたが自分らしさを大切にしながら安全を守る仕事に就きたいと願うなら、民間企業での警備職を検討するのも素晴らしい寄り道になるはずです。将来の選択肢を広げるために、自分に合った道を探してみてください。
警察官のピアスと身だしなみについての最終まとめ


本記事では、警察官 ピアスという言葉について、採用試験から実務、さらには警察学校の厳しい現実までをお伝えしてきました。最後に大切な点をまとめます。
- ピアスの穴があるだけで不採用にはならないが、誠実な説明が不可欠。
- 採用試験では化粧品などを活用し、清潔感のある姿を徹底する。
- 勤務中や警察学校でのピアスは、安全と規律の面から一切禁止。
- 警察官という道を選ぶことは、個人の好みを一部抑える覚悟が必要。
私自身、警察官として過ごした2年間で、多くの仲間を見てきました。彼らは皆、過去を否定するのではなく、今の職責に応えるために自分を厳しく律していました。
もしあなたが今、ピアスの穴で悩んでいるのなら、それはあなたが警察官という仕事を真剣に考えている証拠です。その誠実な気持ちを持って試験に臨めば、道は必ず開けます。
それでももし、組織の考え方が自分に合わないと感じたら、その時はいつでも他の道を考えればいいのです。
あなたの理想の歩みを、心から応援しています。最終的な判断については、必ず志望する警察本部の公式サイトなどで確認するようにしてくださいね。









